B型肝炎は、男女どちらにも起こり得るウイルス感染で、血液や体液をきっかけに広がることが多いとされています。症状がほとんど出ないまま続くことが多く、「いつ感染したのか分からない」というケースも珍しくありません。
ここでは、B型肝炎の症状や感染経路、潜伏期間、検査方法、治療の進め方に加え、放置した場合のリスクや検査料金まで詳しく解説します。

| 検査プラン・治療料金 | |
|---|---|
| B型肝炎検査(HBs抗原) | 4,200 円 |
| B型肝炎検査【迅速】 | 7,200 円 |
| スタンダードチェック | 21,800 円 |
B型肝炎とは

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(Hepatitis B virus:HBV)への感染によって生じる肝臓の炎症性疾患です。主に血液や体液を介して感染し、発症すると食欲低下、全身のだるさ、黄疸など、いわゆるウイルス性肝炎に共通する症状がみられることがあります。
経過はさまざまで、急激に肝機能が悪化する劇症肝炎に至る場合もあれば、感染が持続して慢性化し、将来的に肝硬変や肝細胞がんへ進展することもあります。かつては輸血による感染が問題となっていましたが、現在では血液製剤の厳格なスクリーニングにより、そのリスクはほとんどなくなっています。
一方で、注射器の使い回しや不適切な器具の共有、性的接触などによる感染は依然として注意が必要であり、性感染症の一つとしての側面も持っています。さらに、HBVに感染している母親から出生する新生児は、分娩時に母体の血液に触れることで感染する可能性があるため、適切な予防対策が重要です。
C型肝炎との違い
B型肝炎はワクチンで予防でき、性行為による感染・母子感染が多いのが特徴です。一方、C型肝炎には予防ワクチンはなく、主に血液を介して感染します。B型は成人感染でも慢性化することがありますが、C型は感染すると慢性化しやすい点が大きな違いです。また、C型肝炎は現在、飲み薬で高率に治癒が期待できます。
B型肝炎の感染経路
B型肝炎は血液や体液を通じて感染するウイルスで、日常生活の接触ではうつらないとされています。感染に関わるのは、血液・精液・膣分泌液などが体内に入り込む場面です。B型肝炎は性行為による感染が起こりやすく、C型肝炎は血液を介した感染が中心とされています。どちらも自覚症状が乏しいまま進むことがあるため、感染経路を知っておくことが大切です。
主な感染経路は、以下になります。
- 性行為での血液や体液の接触
- 針や医療器具の共用(注射針、ピアス器具、刺青など)
- 感染者の血液が傷口や粘膜に触れる
- 過去の輸血や血液製剤(現在は厳しく管理されている)
- 出産時の母子感染(B型では多い)
B型肝炎の症状
肝炎の症状は「急性・劇症肝炎」と、「慢性肝炎」とに分かれます。どちらの場合も、免疫を担当するリンパ球などの炎症細胞が肝臓でウイルスと戦い、結果として肝臓にもダメージを起こすことが本態です。
B型肝炎ウイルスによる急性・劇症肝炎の症状
急性B型肝炎や劇症肝炎は、成人になってから初めてB型肝炎ウイルス(HBV)に感染した場合に発症する病態を指します。成人では免疫機能が十分に働くため、約70~80%の方は自覚症状がないままウイルスを排除できるとされています。
一方で、約20~30%の方は急性肝炎として症状が現れます。感染後はおよそ1~6か月の潜伏期間を経て、強いだるさ、吐き気、嘔吐、食欲低下、黄疸などが出現します。初期段階では、尿の色が濃い褐色になることが手がかりになる場合もあります。
症状が明らかに現れる場合は「顕性感染」と呼ばれますが、まったく症状が出ないまま自然に治癒するケースは「不顕性感染」といいます。多くは軽症で経過しますが、まれに急激に肝機能が悪化する劇症肝炎へ進行することがあり、命に関わる危険性も否定できません。そのため、B型肝炎は決して軽視できない疾患といえます。
B型肝炎ウイルスによる慢性肝炎の症状
慢性B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)へ感染した状態が持続することで肝臓の炎症が6か月以上続いている病態を指します。成人で急性B型肝炎を発症した場合でも、およそ5~10%ではウイルスを排除できず、そのまま慢性感染へ移行することがあります。
また、母子感染によってHBVを保有した場合、乳幼児期の未熟な免疫ではウイルスを十分に排除できず、感染が持続します。その後、思春期以降に免疫機能が発達する過程で肝臓に炎症が生じ、慢性肝炎として顕在化するケースもみられます。
慢性肝炎は自覚症状に乏しいことが多いものの、倦怠感や食欲低下、疲れやすさなどを感じる方もいます。病状が進行すると肝硬変へと進み、むくみや腹水、黄疸、貧血、強い全身倦怠感などが現れます。さらに、肝硬変は肝細胞がんへ発展するリスクもあるため、継続的な経過観察と適切な管理が重要です。
肝硬変を疑う症状

慢性肝炎が持続すると、やがて肝硬変という状態になります。肝硬変は肝臓がペナペナになってしまい、「カラダの工場」と呼ばれる肝臓の正常な働きができなくなります。それにより、様々な症状が出現します。
主な全身症状
肝機能が低下すると、まず全身にさまざまな変化が現れます。体に水分がたまりやすくなり、足などがむくむことがあります。また、強い倦怠感や疲労感、食欲不振が続くことも特徴です。慢性的な体調不良として自覚される場合も少なくありません。
皮膚や見た目の変化
白目や皮膚が黄色くなる黄疸は代表的な症状です。さらに、首や前胸部に赤い斑点(くも状血管腫)が現れたり、手のひらが赤くなる手掌紅斑がみられることもあります。これらは肝機能障害に伴うホルモンや血流変化が関係しています。抜け毛が目立つこともあります。
お腹や排尿の変化
病状が進行すると腹部に水がたまり、お腹が張ったように感じることがあります(腹水)。また、尿の回数が増えたり減ったりするなど、体内の水分バランスの乱れが生じることもあります。
B型肝炎の検査方法

B型肝炎は採血検査で診断されます。
当院ではHBs抗原 (=現在の感染を表すもの)、HBs抗体(=治癒した過去の感染を表すもの)、HBc IgM抗体(=感染早期に上昇するもの)を組み合わせて感染を判断します。
B型肝炎ウイルス(HBV)に現在感染しているかどうかを示すHBs抗原は、感染後2ヶ月ほどしてから上昇するとされており、それ以前では陽性と判断できず、感染に気付かないことがあります。
血液検査
「HBs抗原」は、体内にB型肝炎ウイルスが存在しているかを確認する検査項目です。これが陽性の場合、現在ウイルスが体内にいる状態を示します。また「HBc-IgM」は、最近B型肝炎に感染したかどうかを判断する目的で用いられる検査です。
加えて「HBs抗体」を調べることで、B型肝炎ウイルスに対する免疫の有無が分かります。この抗体が陽性であれば、過去の感染によって治癒した、あるいはワクチン接種によって免疫が獲得されている状態を意味します。
核酸定量検査
「HBV DNA定量検査」と呼ばれる核酸定量検査です。血中にどれだけB型肝炎ウイルスの遺伝子がいるかを調べ、病勢(ウイルスの勢い)の評価に用います。
肝機能検査
B型肝炎ウイルスに感染すると、肝臓に負荷がかかり、障害が生じることがあります。この検査では、肝臓が正常に働いているかを確認します。検査を行うことで、肝臓に炎症や異常が起きていないかを評価することが可能です。
肝生検
肝生検は肝臓の組織を一部採取し、B型肝炎による肝障害の程度や、病変がどの段階まで進んでいるかを評価する検査です。
<迅速検査>
院内でスクリーニングとしての当日迅速検査を行います。検査結果は最短30分でご案内可能です。陽性の場合は偽陽性の可能性もあるため外注検査にて確定診断をつけます。陰性の場合は真に陰性と判断できます。性感染症を専門に扱うクリニックとして、「検査の精度」「結果の速さ」「正確な情報提供」を徹底しています。

B型肝炎の治療
B型肝炎の治療方針は、急性B型肝炎か慢性B型肝炎かによって大きく異なります。なお、当院ではB型肝炎の治療は実施しておらず、感染が確認された場合には消化器内科へ速やかにご紹介いたします。
B型肝炎の治療は「急性」と「慢性」で対応が大きく変わるため、以下にそれぞれの一般的な治療方針についてご説明いたします。
急性肝炎の治療
急性B型肝炎の多くは、感染後に一過性の炎症を起こしたのち、自然にウイルスが排除されて回復します。そのため治療の基本は安静と十分な栄養・水分補給を中心とした支持療法となります。
肝機能(AST・ALT)やビリルビン値、凝固能などを定期的に確認し、重症化の兆候がないか慎重に経過をみます。通常は数か月以内に改善しますが、まれに劇症肝炎へ進行することがあるため、強い倦怠感、黄疸の増強、意識障害などがみられる場合は速やかな入院管理が必要です。
重症例では核酸アナログ製剤などの抗ウイルス療法が検討されることもありますが、これは消化器内科専門医の判断のもとで行われます。多くの症例では適切な経過観察により後遺症なく回復しますが、確実なフォローアップが重要です。
慢性肝炎の治療

B型肝炎が6か月以上持続し慢性化すると、ウイルスが肝臓内にとどまり続けている状態となります。このまま経過すると、将来的に肝硬変や肝がんへ進展する危険性が高まります。そのため、病状に応じて抗ウイルス薬による治療が検討されることがあります。
抗ウイルス療法(核酸アナログ製剤)
慢性B型肝炎の治療の中心となるのが、核酸アナログ製剤による抗ウイルス療法です。エンテカビルやテノホビルなどの薬剤を内服することで、ウイルスの増殖を強力に抑制し、肝炎の進行や肝硬変・肝がんへの進展リスクを低減します。多くの場合、長期間の継続内服が必要となります。
インターフェロン療法
インターフェロン製剤を一定期間投与する治療法です。自己免疫を活性化させてウイルス排除を促します。治療期間があらかじめ決まっている点が特徴ですが、副作用が出やすいため、年齢や肝機能、全身状態を考慮して適応を判断します。
定期的な経過観察
すべての慢性B型肝炎患者に直ちに薬物治療が必要とは限りません。ウイルス量や肝機能値、線維化の程度を定期的に評価し、治療開始のタイミングを判断します。腹部超音波検査や腫瘍マーカー測定などにより、肝がんの早期発見を目的としたフォローも重要です。
進行した例に対する治療
既に肝硬変へ進行している場合には、腹水や食道静脈瘤などの合併症に対する治療も必要になります。重症例では肝移植が検討されることもあります。
B型肝炎の予防方法
血液や体液を通じて感染することが多いため、他人の血液・体液に触れる機会をできる限り避けることが基本的な予防策となります。血液や体液が付着した器具を取り扱う場合には、十分な洗浄と適切な消毒を行うことが重要です。
また、注射器の使い回しや歯ブラシ・カミソリの共用は控えましょう。性行為の際には、コンドームを正しく使用することが感染予防につながります。さらに、母子感染の防止や感染リスクの高い医療従事者に対してはワクチン接種が推奨されています。平成28年10月以降は、1歳未満の新生児も定期接種の対象となっています。
B型肝炎のワクチン(ビームゲン)

B型肝炎の予防にはワクチン接種が非常に有効です。代表的なワクチンであるビームゲンには、B型肝炎ウイルスの表面抗原(HBs抗原)が含まれており、これを体内に接種することで免疫系が異物として認識します。
その結果、HBs抗体が産生されるとともに免疫記憶が形成されます。一度この免疫記憶が確立されれば、将来B型肝炎ウイルスに曝露した場合でも速やかに抗体が再産生され、感染の成立を防ぐことが期待できます。
ビームゲンには0.25mL製剤と0.5mL製剤の2種類があり、年齢によって使い分けます。
- 0.25mL:主に10歳未満(乳児・小児)
- 0.5mL:10歳以上(成人を含む)
ワクチンのスケジュール
接種スケジュールは通常は3回接種(0か月・1か月・6か月)が基本です。
具体的には、初回接種後、4週後に2回目、さらに初回から20〜24週後に3回目を接種します。乳児の定期接種もこのスケジュールに準じて行われます。
ワクチン接種の効果について
B型肝炎ワクチンは、一般的な3回の接種スケジュールを完了することで、95%以上の方が長期間にわたりB型肝炎ウイルスに対する防御免疫を獲得できるとされています。
とくに新生児や医療従事者、感染リスクの高い方々にとっては非常に効果的な予防手段であり、母子感染や職業上の曝露による感染を大きく抑制することが可能です。また、ワクチン接種によってB型肝炎の発症そのものを防ぐだけでなく、急性肝炎や慢性肝炎へ進展するリスクも低減できると報告されています。
B型肝炎の検査・治療料金
| 検査プラン・治療料金 | |
|---|---|
| B型肝炎検査(HBs抗原) | 4,200 円 |
| B型肝炎検査【迅速】 | 7,200 円 |
| B型肝炎検査(HBV-DNA) | 11,000 円 |
| 感染症血液チェック | 7,400 円 |
| 感染症血液チェック【迅速】 | 18,000 円 |
| スタンダードチェック | 21,800 円 |
| パーフェクトチェック | 39,800 円 |
早めに状況を把握しておくことで、重症化の予防にもつながります。気になる方は早めに検査を考えておくと安心です。

東京検査クリニックのポイント

01 保険証不要で匿名検査が可能
02 JR五反田駅徒歩2分の好立地
03 検査後そのまま治療が可能
B型肝炎に関する
よくあるご質問
Q. 日常生活(キス・同居・タオル共有など)でも感染しますか?
B型肝炎は、血液や性行為での体液のやり取りが主な感染経路です。
食事の同席や同じ食器の使用、タオルの共有、握手、抱き合う、同じ浴槽に入るといった日常的な接触では感染しないと考えられています。キスについても、口の中に出血や傷がなければリスクは極めて低いとされています。
Q. B型肝炎ワクチンは大人でも効果がありますか?
B型肝炎ワクチンは乳児期だけでなく、大人になってから接種しても意味があります。
3回の接種を完了すると、多くの人でHBVに対する防御抗体がつくられ、将来の感染リスクを下げられるとされています。ただし、持病や免疫状態によって反応が弱くなることもあるため、必要に応じて抗体価の確認や追加接種について医師と相談することが大切です。
当院でもお取り扱いがありますので、ご希望される際はぜひご相談ください。
Q. コンドームで予防できますか?
B型肝炎は、性行為で感染しやすいウイルスのひとつのためコンドームによる予防は重要です。
C型肝炎は主に血液を介して広がりますが、出血を伴う性行為では感染が問題になります。コンドームは粘膜どうしの接触や血液・体液の交換を減らせるため、どちらの肝炎にも一定の予防効果が期待されます。ただし、完全にリスクがゼロになるわけではないため、ワクチン接種や定期的な検査も欠かせません。
Q. 検査は誰にも知られずに受けられますか?
医療機関には守秘義務があり、検査内容や結果が第三者に伝わることはありません。
受付や問診、採血も個室で行うなど、周囲の視線を気にせず受けられる環境を整えています。パートナーや家族へ結果をどう伝えるか迷う場合は、医師が伝え方や今後の向き合い方も一緒に整理しながら説明します。職場や学校に連絡が入る心配も基本的にありません。
Q. お酒を飲んでも大丈夫ですか?食事制限はありますか?
B型肝炎やC型肝炎がある場合は、肝臓に負担をかける習慣を控えることが重要です。
お酒は少量でも肝障害を進める可能性があり、多くのケースで禁酒や大幅な減酒を勧められます。食事は特別な制限よりも、脂質や糖分のとり過ぎを避け、野菜やたんぱく質をバランスよくとることが大切です。サプリや市販薬も肝臓に影響する場合があるため、自己判断で増やさず、気になるときは医師に相談しましょう。
Q. 治療すれば治りますか?完治するものですか?
C型肝炎は、現在は飲み薬のみの治療で高い確率でウイルスが検出されなくなるようになり、「治った状態」を目指しやすくなりました。
一方、B型肝炎は体内からウイルスを完全に排除することが難しい場合が多く、核酸アナログ製剤でウイルスの増殖を抑えながら、肝硬変や肝がんへの進行を防ぐ治療が中心です。どちらも早い段階で治療を始めるほど、将来のリスクを下げやすいとされています。
MESSAGE
当院からのメッセージ

ご不安やお悩みにしっかりと寄り添い、
心からご満足いただける医療サービスを。
当院では、性病の検査・治療を人目を気にせず受けられるよう、プライバシーに配慮した環境を整えております。感染症は周囲に相談しづらく、お一人で不安を抱えてしまう方も少なくありません。私たちは、そうしたお悩みに真摯に向き合い、患者様が通いやすいスムーズな診療体制を構築しています。
不安や疑問に丁寧に寄り添い、受診してよかったと感じていただける医療サービスの提供を目指しております。どんな些細なことでも、どうぞ遠慮なくご相談ください。
東京検査クリニック 五反田院
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