性行為後に男性の陰部のかゆくなった時に考えられる性病と検査すべき症状を解説

男性の陰部のかゆみは、蒸れや汗、下着による摩擦、洗いすぎによるかぶれなど、日常的な刺激で起こることがあります。一方で、性行為後にかゆみが出た場合や、赤み・ただれ・分泌物・排尿時の痛みなどを伴う場合は、性感染症が関係している可能性もあります。

陰部のかゆみは、見た目や症状だけで原因を判断しにくいことも少なくありません。市販薬で一時的に症状が軽くなっても、原因が残っている場合や、パートナーに感染を広げてしまうケースもあります。この記事では、男性の陰部のかゆみで考えられる性病、検査を検討すべき症状、自己判断で注意したいポイントについて解説します。

目次

男性の陰部のかゆみは性病が原因のこともある

かゆみだけでは原因を判断しにくい

陰部のかゆみは、症状だけで原因を見分けるのが難しい症状です。たとえば、亀頭や包皮の赤み、かゆみ、違和感は、かぶれや皮膚炎でも起こりますが、カンジダ性亀頭包皮炎や性器ヘルペスなどの感染症でもみられることがあります。

また、クラミジアや淋菌などの性感染症では、かゆみだけでなく、排尿時の痛み、尿道の違和感、分泌物などを伴うことがあります。症状が軽い場合や一時的に落ち着く場合もあるため、「かゆみだけだから大丈夫」と自己判断せず、続く場合は原因を確認することが大切です。

蒸れ・かぶれ・洗いすぎでもかゆみは起こる

男性の陰部は、下着やズボンで覆われている時間が長く、汗や湿気がこもりやすい部位です。そのため、蒸れや摩擦によって皮膚が刺激され、かゆみが出ることがあります。特に汗をかいた後、長時間同じ下着を着ている場合や、締め付けの強い下着を使っている場合は、かゆみが起こりやすくなります。

また、清潔にしようとして強く洗いすぎたり、刺激の強い石鹸やボディソープを使ったりすると、皮膚のバリア機能が低下し、かぶれや乾燥によるかゆみにつながることがあります。陰部のかゆみは、必ずしも性病とは限らず、日常的な刺激が原因となるケースも少なくありません。

洗いすぎによってむしろ痒みが増すというのはよくあるケースです

性行為後に出たかゆみは性感染症も考える

性行為の後に陰部のかゆみが出た場合は、性感染症の可能性も考える必要があります。特に、コンドームを使用しなかった場合、不特定の相手との性行為があった場合、パートナーに症状がある場合は注意が必要です。

かゆみに加えて、亀頭や包皮の赤み、ただれ、白いカス、尿道からの分泌物、排尿時の痛み、水ぶくれやできものなどがある場合は、カンジダ、クラミジア、淋菌、性器ヘルペス、梅毒などが関係している可能性があります。性感染症は自然に治ったように見えても体内に残ることがあるため、不安な接触の後に症状が出た場合は、早めに検査を検討しましょう。

コンドームを使用していたら性病にかからないわけではありません。あくまで性病対策の1つと捉えてください。

男性の陰部のかゆみであり得る性病

カンジダ性亀頭包皮炎

カンジダという真菌が関係する亀頭包皮炎です。亀頭や包皮の赤み、かゆみ、白いカス、ヒリつきがみられることがあります。包茎、蒸れ、糖尿病、抗菌薬使用後などで起こりやすくなります。

相手がカンジダを発症している時に性行為をすると男性にもカンジダが移り、かゆみの症状が出現します。

クラミジア

男性では尿道炎の原因になる性感染症です。陰部のかゆみや尿道の違和感、排尿時のしみる感じ、透明〜白っぽい分泌物が出ることがあります。症状が軽い、または無症状のまま感染しているケースもあります。

当院でも「陰部のかゆみ」で来院され、検査したらクラミジア陽性というケースが多く見受けられます。

淋菌

淋菌による性感染症で、男性では強い尿道炎を起こしやすい病気です。排尿時の強い痛み、尿道からの黄色〜白色の膿、陰部の違和感やかゆみがみられます。咽頭や直腸に感染することもあります。

排尿時に「痛い」というイメージが強いですが、痛みがなくかゆみや違和感だけの症状の方もいます

性器ヘルペス

ヘルペスウイルスによる性感染症です。陰部にピリピリした違和感やかゆみが出た後、水ぶくれ、ただれ、痛みを伴う潰瘍が出ることがあります。一度感染すると再発を繰り返す場合があります。

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルスが原因で、陰部や肛門周囲にイボができる性感染症です。痛みは少ないことが多いですが、かゆみや違和感を伴うことがあります。イボが増えたり大きくなったりする場合があります。

梅毒

梅毒トレポネーマによる性感染症です。初期には陰部に痛みの少ないしこりや潰瘍ができることがあります。かゆみが主症状とは限りませんが、皮疹やただれ、違和感をきっかけに気づくことがあります。

トリコモナス症

トリコモナス原虫による性感染症です。男性では無症状のことも多いですが、尿道のかゆみ、違和感、排尿時の痛み、軽い分泌物が出ることがあります。パートナーの症状をきっかけに見つかることもあります。

男性は女性と比べて症状が軽い事が多いです。

マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症

マイコプラズマやウレアプラズマは、男性の尿道炎に関係することがあります。尿道のむずむず感、かゆみ、排尿時の違和感、軽い分泌物などがみられます。症状が長引く尿道炎で検査対象になることがあります。

性病以外で男性の陰部がかゆくなる主な原因

蒸れ・汗・下着による刺激

陰部は汗や湿気がこもりやすく、下着との摩擦も起こりやすい部位です。通気性が悪い状態が続くと皮膚が刺激され、赤みやかゆみ、ヒリつきの原因になります。

洗いすぎ・石鹸によるかぶれ

清潔にしようとして強く洗いすぎたり、刺激の強い石鹸を使ったりすると、皮膚のバリア機能が低下します。乾燥やかぶれが起こり、かゆみが続くことがあります。

陰嚢湿疹

陰嚢湿疹は、汗・蒸れ・摩擦・かき壊しなどで陰嚢の皮膚に炎症が起こる状態です。赤みやブツブツ、強いかゆみが続き、慢性化することもあります。

陰部のかゆみで検査を検討すべき症状

陰部のかゆみだけで原因を断定することは難しいですが、以下のような症状を伴う場合は、性感染症や亀頭包皮炎などが関係している可能性があります。自己判断で市販薬を使い続けるより、検査で原因を確認することが大切です。

症状考えられること検査を検討すべき理由
性行為後からかゆみが出た性感染症、カンジダ性亀頭包皮炎、接触刺激など性行為をきっかけに症状が出た場合、クラミジア・淋菌・ヘルペスなどの感染症が関係することがあります。
排尿時に痛み・しみる感じがあるクラミジア、淋菌、マイコプラズマ、尿道炎など尿道に炎症が起きている可能性があります。かゆみだけでなく排尿時痛がある場合は、尿検査などで確認が必要です。
尿道から膿や分泌物が出る淋菌、クラミジア、マイコプラズマなど黄色〜白色の膿や透明な分泌物は、性感染症による尿道炎でみられることがあります。
亀頭や包皮に赤み・ただれがあるカンジダ性亀頭包皮炎、細菌性亀頭包皮炎、ヘルペスなど赤みやただれは、かぶれだけでなく感染症でも起こります。
水ぶくれ・潰瘍・痛みを伴う性器ヘルペス、梅毒など水ぶくれや痛みを伴うただれは、ヘルペスを疑う症状です。痛みの少ない潰瘍では梅毒が見つかることもあります。
陰部にできものやイボがある尖圭コンジローマ、梅毒、毛包炎などイボ状のできものは尖圭コンジローマの可能性があります。しこりや潰瘍を伴う場合は梅毒なども考える必要があります。
パートナーにも症状がある性感染症、カンジダ、トリコモナスなどパートナーにもかゆみ・おりもの異常・排尿時痛などがある場合、相互感染の可能性があります。

かゆみ以外で出ている症状はないが、症状はどのくらい続いているかを確認しましょう

男性の陰部のかゆみに対して当院で行う検査

尿検査

尿検査では、クラミジア、淋菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマなど、尿道炎の原因となる性感染症を調べます。排尿時の痛み、尿道のむずむず感、分泌物がある場合に行います。

性器ぬぐい検査

亀頭や包皮に赤み、ただれ、白いカス、かゆみがある場合は、症状のある部位をぬぐって検査することがあります。カンジダや細菌性亀頭包皮炎など、皮膚・粘膜の感染確認に役立ちます。

血液検査

血液検査では、梅毒やHIV、B型肝炎などを調べます。陰部に潰瘍やしこりがある場合、不安な性行為があった場合、症状がはっきりしない場合にも検討されます。

視診・皮膚症状の確認

水ぶくれ、潰瘍、イボ、赤み、ただれ、陰毛周辺の異常などは、見た目の確認が重要です。性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、毛じらみ症、亀頭包皮炎などを疑う場合に、必要な検査や治療方針を判断します。

当院では検査前には性感染症検査専任の看護師が丁寧にご説明いたします。

自己判断で注意したいこと

自己判断で市販薬を使い続けると、一時的にかゆみや赤みが落ち着いても、原因が分かりにくくなることがあります。カンジダやかぶれ、細菌感染、性感染症などは症状が似ていることもあるため、改善しない場合や繰り返す場合は、自己判断で薬を変更し続けず、検査や診察で原因を確認することが大切です。

また、かゆみがある間は性行為を控えるのが望ましいです。症状が軽くても性感染症が隠れている場合があり、パートナーに感染を広げる可能性があります。特に、性行為後に症状が出た場合、分泌物・痛み・赤みを伴う場合、パートナーにも症状がある場合は、自分だけでなくパートナーと同時に確認することも検討しましょう。

男性も通いやすい当院の特徴

東京検査クリニックでは男性の陰部のかゆみがある方の検査と治療に対応しています。クラミジアと淋菌については即日迅速PCR検査が可能です。

また、当院は

  • 匿名での検査可能
  • 即日結果対応(クラミジア・淋菌OK
  • 五反田駅から徒歩2分
  • 13-21時まで診療
  • Webで結果確認可能

といった忙しい人でも利用しやすいクリニックとなっています。

男性の陰部のかゆみは長引けば生活の質を落とすだけでなく、性感染症だった場合に不妊症・パートナーへの感染といった不都合も生じ得ます。気になる方は当院へご相談ください。

男性の陰部のかゆみに関するよくある質問

陰部のかゆみだけでも性病の可能性はありますか?

はい、あります。性病というと「排尿時の痛み」や「尿道から膿が出る」といった症状をイメージしがちですが、クラミジア・淋菌・性器ヘルペス・カンジダ性亀頭包皮炎などで、かゆみや違和感が中心に出ることもあります。性行為後にかゆみが出た場合や、赤み・水ぶくれ・分泌物を伴う場合は、自己判断せず検査を検討しましょう。

販薬を塗って様子を見ても大丈夫ですか?

軽いかぶれや乾燥が原因であれば、市販薬で一時的に楽になることもあります。ただし、性病やカンジダ、細菌性の炎症が原因の場合、薬が合わないとかえって悪化したり、症状だけが一時的に隠れて原因が分かりにくくなることがあります。

かゆみがある間、性行為は控えた方がいいですか?

控えた方がよいです。感染症が原因だった場合、パートナーにうつしてしまう可能性があります。また、摩擦によって皮膚の炎症が悪化し、かゆみや痛みが長引くこともあります。性病が疑われる場合は、検査結果が出るまで性交渉を避け、必要に応じてパートナーも一緒に確認することが大切です。

陰部のかゆみで受診すべき目安はありますか?

以下のような場合は、早めの検査・受診をおすすめします。性行為後からかゆみが出た、排尿時にしみる、尿道から分泌物が出る、亀頭や包皮に赤み・ただれがある、水ぶくれや潰瘍がある、陰部にできもの・イボがある、かゆみが強い・長引く、パートナーにも症状がある場合です。症状が軽くても感染しているケースはあるため、「少し気になる」段階で確認しておくと安心です。

まとめ|男性の陰部のかゆみは性病の可能性もあります

男性の陰部のかゆみは、かぶれや蒸れだけでなく性病が原因のこともあります。症状が続く場合や性行為後に出た場合は、早めに検査を検討しましょう。

記事監修:島田航 泌尿器科専門医

2018年東京科学大学(旧東京医科歯科大学)医学部を卒業後、東京科学大学、JAとりで総合医療センター、土浦協同病院、神栖済生会病院にて泌尿器科を歴任。性感染症外来・泌尿器科外来に従事。

所属学会:日本泌尿器科学会/日本生殖医学会/日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会/日本産業衛生学会

▪️ 参考文献

1)Workowski KA, Bachmann LH, Chan PA, et al. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021. MMWR Recomm Rep. 2021;70(4):1-187.

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3)Hamasuna R, Yasuda M, Takahashi S, et al. The JAID/JSC guidelines to Clinical Management of Infectious Disease 2017 concerning male urethritis and related disorders. J Infect Chemother. 2021;27(4):546-554.

4)Llaca-Díaz J, et al. Sexually Transmitted Infections in Male Patients with Urethritis. Pathogens. 2023;12(12):1403.

この記事の執筆者

五反田駅徒歩2分に立地する性感染症に特化したクリニック。完全自費診療で保険証不要、結果はWEBで確認でき、誰にもバレずに安心して受診できます。高精度PCR機器を院内に備え、淋菌・クラミジアの即日迅速検査に対応。その他、HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎の即日迅速検査が可能。土日を含む、毎日21時まで診療、利便性の高いクリニックです。ED/ピル/アフターピル/デイリータダラフィル/性病予防薬(DoxyPEP)取り扱いあり。「新しいお付き合いがあるからチェックしたい」「性病かも...」などの性のお悩みに対して当院は安心の医療を提供します。

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