おりものが臭い・魚臭い原因は細菌性腟症?性病との違いと検査時期を解説

おりものが「魚臭い」「生臭い」と感じると、細菌性腟症や性病ではないかと不安になる方も多いのではないでしょうか。おりもののにおいは、月経前後や性交後など一時的な変化で起こることもありますが、細菌性腟症、トリコモナス腟炎、クラミジア、淋菌感染症などが関係している場合もあります。
特に、魚臭いにおいが続く場合や、おりものの量・色・性状がいつもと違う場合は、自己判断で様子を見るだけでは原因を見逃してしまうことがあります。細菌性腟症は性感染症そのものではありませんが、症状だけでは性病と区別しにくいケースもあります。
この記事では、おりものが臭い・魚臭いと感じる主な原因、細菌性腟症と性感染症の違い、検査を受けるタイミング、治療の流れについてわかりやすく解説します。

おりものが臭い・魚臭いと感じたら|
まず知っておきたいこと
おりものが臭い・魚臭いと感じる場合、代表的な原因として細菌性腟症が考えられます。細菌性腟症は、腟内の細菌バランスが乱れることで起こり、おりものが魚のように生臭く感じられることがあります。特に性交後や月経前後ににおいが強くなる場合もあります。
細菌性腟症は自然軽快、つまり一時的に症状が軽くなることはありますが、再発を繰り返すこともあります。魚臭いにおいが続く場合や、おりものの量・色に変化がある場合は、自己判断で放置することはおすすめできません。
また、においだけで原因を決めつけることはできません。トリコモナス腟炎やクラミジア・淋菌感染症などの性感染症でも、おりもののにおいや色、量に変化が出ることがあります。症状が続く場合や、かゆみ・痛み・出血などを伴う場合は、検査で原因を確認することが大切です。
おりものが魚臭くなる主な原因

細菌性腟症|魚臭い・生臭いにおいの代表的な原因
おりものが魚臭い・生臭いと感じる場合、代表的な原因のひとつが細菌性腟症です。腟内の乳酸菌が減り、雑菌が増えることで腟内環境のバランスが崩れ、灰白色のおりものやにおいが出ることがあります。性感染症とは異なりますが、症状だけで性病と見分けるのは難しいため、においが続く場合は検査で原因を確認することが大切です。
トリコモナス腟炎|強いにおい・泡状のおりものが出ることも
トリコモナス腟炎は、性行為などで感染することがある性感染症のひとつです。魚臭いにおいに加えて、黄色〜黄緑色のおりもの、泡状のおりもの、外陰部のかゆみ、排尿時の違和感などを伴うことがあります。無症状のこともありますが、自然に判断するのは難しく、放置するとパートナー間で感染を繰り返すこともあるため、疑わしい場合は検査が必要です。
クラミジア・淋菌感染症|臭いだけではなく、量の増加や出血を伴うことも
クラミジアや淋菌感染症では、おりものの量が増える、においが変わる、不正出血、性交時痛、下腹部痛などが出ることがあります。一方で、女性では自覚症状が乏しいまま進行することも珍しくありません。魚臭さだけで細菌性腟症と決めつけず、性交渉の機会がある場合や症状が続く場合は、クラミジア・淋菌を含めた性感染症検査を検討しましょう。
カンジダ腟炎|かゆみや白いポロポロしたおりものが中心
カンジダ腟炎は、強い魚臭さよりも、外陰部のかゆみ、ヒリヒリ感、白くポロポロした酒かす状のおりものが目立ちやすい疾患です。抗菌薬の使用後、疲労、睡眠不足、免疫力の低下などをきっかけに起こることがあります。においが主症状の場合は細菌性腟症やトリコモナスなど別の原因も考えられるため、自己判断で市販薬を使う前に検査で確認すると安心です。
タンポン・コンドーム片などの異物によるにおい
タンポンの抜き忘れや、コンドーム片などの異物が腟内に残っている場合、強い悪臭やおりものの増加につながることがあります。感染症ではなくても、腟内で炎症が起きるとにおいが強くなるため注意が必要です。急に強いにおいが出た、茶色っぽいおりものがある、違和感が続く場合は、無理に取り出そうとせず医療機関で確認してもらいましょう。
ホルモンバランス・月経前後・性交後の一時的な変化
月経前後や性交後は、血液・精液・腟内pHの変化により、一時的におりもののにおいが変わることがあります。短期間で自然に戻り、かゆみ・痛み・出血・おりものの増加がなければ経過を見られる場合もあります。ただし、魚臭いにおいが数日以上続く、繰り返す、性交後に悪化する場合は、細菌性腟症や性感染症が隠れている可能性もあるため検査をおすすめします。
細菌性腟症と他の性感染症との違い
おりものが魚臭い・生臭いと感じると、「性病ではないか」と不安になる方も少なくありません。
ただし、魚臭いにおいの代表的な原因である細菌性腟症は、性感染症そのものではなく、腟内細菌のバランスが乱れることで起こる状態です。
一方で、トリコモナス腟炎やクラミジア・淋菌感染症などの性感染症でも、おりものの量やにおいの変化が起こることがあります。症状だけで正確に見分けることは難しいため、においが続く場合や、かゆみ・痛み・出血・性交後の悪化などを伴う場合は、検査で原因を確認することが大切です。
| 細菌性腟症 | トリコモナス腟炎 | クラミジア・淋菌感染症 | |
|---|---|---|---|
| 主な原因 | 腟内細菌バランスの乱れ | トリコモナス原虫の感染 | クラミジア・淋菌の感染 |
| 性感染症かどうか | 性感染症そのものではない | 性感染症 | 性感染症 |
| においの特徴 | 魚臭い・生臭いにおい | 強いにおいを伴うことがある | においの変化を伴うことがある |
| おりものの特徴 | 灰白色・サラサラしたおりもの | 黄色〜黄緑色、泡状のおりもの | 量の増加、膿のようなおりもの、不正出血を伴うことがある |
| かゆみ・痛み | 軽い違和感程度のこともある | かゆみ・痛み・排尿時の違和感が出ることがある | 下腹部痛、性交時痛、排尿時痛が出ることがある |
| 見分け方 | 症状だけでは判断が難しい | 検査が必要 | 検査が必要 |

細菌性腟症とはどういう状態か?

細菌性腟症とは、腟内の細菌バランスが乱れ、乳酸菌が減少し、嫌気性菌などが増えた状態です。通常、腟内ではラクトバチルス属などの乳酸菌が乳酸を産生し、腟内を酸性に保つことで、ほかの細菌が増えすぎないようにしています。
しかし、乳酸菌が減少すると腟内pHが上昇し、Gardnerella vaginalis などの細菌や嫌気性菌が増えやすくなります。その結果、灰白色で水っぽいおりものや、魚のような生臭いにおいが出ることがあります。細菌性腟症は性感染症そのものではありませんが、性交渉後ににおいが強くなることがあり、トリコモナス腟炎などの性感染症と症状が似ることもあります。
細菌性腟症で魚臭いにおいが出るのは、増殖した嫌気性菌がアミンと呼ばれる物質を産生するためです。乳酸菌が減って腟内pHが上昇すると、嫌気性菌が増えやすくなり、揮発性アミンによって生臭い、魚のようなにおいが強くなります。特に性交後ににおいが強くなることがあるのは、精液がアルカリ性で、腟内pHを一時的に上げるためと考えられます。
おりもののにおい以外に確認したい症状

おりもののにおいが気になるときは、においの強さだけでなく、色・量・かゆみ・痛みなどの変化もあわせて確認することが大切です。細菌性腟症では魚臭いにおいが目立つことがありますが、トリコモナス腟炎やクラミジア・淋菌感染症などの性感染症でも、似たようなおりものの変化が出ることがあります。
- おりものの量が増えた
- 黄色・緑色・灰色のおりもの
- 外陰部のかゆみ・痛み
- 排尿時の痛みや違和感
- 性交時痛・性交後出血
- 下腹部痛や発熱がある場合
当院でよくあるおりものの
においに関する相談例
相談例01|細菌性腟症・クラミジア
20代女性
数日前からおりもののにおいが気になり始め、「汗のにおいかなと思っていたけれど、シャワーを浴びてもすぐに気になる」と感じていたケースです。強い痛みはありませんでしたが、下着につくおりものの量が増え、「このまま放っておいて、相手に気づかれたらどうしよう」という不安が強くなり、来院されました。
検査の結果、細菌性腟症に加えてクラミジア感染が確認されました。細菌性腟症では腟内環境の乱れにより魚臭いにおいが出ることがあり、クラミジアは症状が軽いまま進行することもあります。適切な治療により、おりもののにおいは徐々に改善していきました。
相談例02|細菌性腟症・トリコモナス
20代女性
おりもののにおいが急に強くなり、「いつもと明らかに違う、生臭いようなにおいがする」と感じたケースです。
最初は疲れや体調のせいだと思っていましたが、黄緑色っぽいおりものも出るようになり、「市販薬でごまかして悪化したら怖い」と不安になって受診されました。
検査の結果、細菌性腟症とトリコモナス感染症の混合感染が判明しました。トリコモナスでは、おりものの量や色の変化、におい、かゆみを伴うことがあり、細菌性腟症が重なるとにおいがより気になりやすくなります。原因に合わせた治療を行うことで、においやおりものの異常は徐々に改善していきました。
検査を受ける時期|
いつ受診すればいい?
においが数日以上続く場合
一時的なにおいの変化であれば自然に落ち着くこともありますが、魚臭い・生臭いにおいが数日以上続く場合は、細菌性腟症や性感染症の可能性があります。自己判断せず、検査で原因を確認しましょう。
おりものの色・量・性状がいつもと違う場合
おりものが黄色・黄緑色・灰白色になった、量が増えた、泡状・膿のよう・ポロポロしているなど、普段と違う変化がある場合は注意が必要です。においだけでなく、性状の変化も受診の目安になります。
新しいパートナーとの性交渉後に症状が出た場合
新しいパートナーとの性交渉後に、おりもののにおい・量・色の変化、かゆみ、違和感などが出た場合は、性感染症の確認が必要です。症状が軽くても、クラミジアや淋菌などは検査で確認しておくと安心です。
症状を繰り返している場合
一度よくなっても、魚臭いにおいやおりものの異常を繰り返す場合は、腟内環境の乱れや未治療の感染症、パートナー間での再感染などが関係している可能性があります。繰り返す原因を検査で確認することが大切です。
妊娠中・妊娠の可能性がある場合は早めに相談を
妊娠中や妊娠の可能性がある場合は、おりもののにおいや感染症を放置しないことが大切です。使用できる薬や検査の判断も通常と異なることがあるため、気になる症状があれば早めに医療機関へ相談しましょう。
検査では何を調べる?
おりものが臭うときの検査方法

女性の性感染症検査では主に腟拭い検査で膣内を調べます。当院では検査前に専門スタッフが検査のやり方を丁寧にご説明しますのでご安心ください。
膣ぬぐい検査で検査できる項目
- 細菌性腟症
- 腟トリコモナス
- カンジダ
- クラミジア
- 淋菌
それ以外にもマイコプラズマ・ウレアプラズマも腟ぬぐい検査で調べる事ができます。
培養検査を行い、病原性の高い菌を調べます
培養検査は、採取したおりもの・腟分泌物の中にいる細菌を、検査室で増やして確認する検査です。
まず、細菌が育ちやすい専用の培地に塗ります。その後、一定の温度・条件で数日間置き、菌が増えるかどうかを確認します。菌が増えた場合は、見た目や性質、追加検査によって「どの菌が多いのか」を調べます。
| 細菌性腟症として検出されることがある菌 | 特徴 |
|---|---|
| Gardnerella vaginalis | 細菌性腟症でよく関係する菌の1つで魚臭いにおいの原因になる |
| Prevotella属 | 嫌気性菌の一種。腟内細菌バランスが崩れた際に増えることがある |
| Mobiluncus属 | 細菌性腟症に関連する菌として知られている |
| Atopobium vaginae | 細菌性腟症の再発や治療抵抗性に関係することがある |
| Bacteroides属 | 腟内環境の乱れに伴って増えることがある嫌気性菌 |
放置するとどうなる?
おりもののにおいを放置するリスク
おりもののにおいは、月経前後や性交後などの一時的な変化で起こることもありますが、細菌性腟症やトリコモナス腟炎、クラミジア・淋菌感染症などが隠れている場合もあります。症状を放置すると、におい・おりものの増加・かゆみなどが長引いたり、再発を繰り返したりすることがあります。
また、もしおりものの臭いの原因が性感染症だった場合は、知らないうちにパートナーへ感染を広げてしまう可能性があります。クラミジアや淋菌感染症では、子宮頸管炎や骨盤内炎症性疾患につながることもあり、下腹部痛や発熱、不妊症、異所性妊娠のリスクが問題になる場合があります。気になる症状が続くときは、早めに検査で原因を確認しましょう。
おりもの検査の判明期間・治療法
当院で膣ぬぐい検査を行い、基本的には診断を付けてから治療になります。しかし、現在症状がある場合などについては臨床判断で内服薬を処方する場合もあります。
| 原因 | 検査方法 | 検査結果の目安 | 主な治療法 |
|---|---|---|---|
| 細菌性腟症 | 培養検査/鏡検 | 4~7日 | メトロニダゾール腟錠・内服薬など |
| トリコモナス腟炎 | 培養検査/鏡検/NAAT | 3~4日 | メトロニダゾール内服 |
| カンジダ | 培養検査/鏡検 | 3~4日 | 抗真菌薬の腟錠・外用薬・内服薬 |
| クラミジア | NAAT/PCR法 | 2~3日/即日迅速可能 | アジスロマイシン、ドキシサイクリンなど |
| 淋菌 | NAAT/PCR法 | 2~3日/即日迅速可能 | セフトリアキソン点滴 |
パートナーの検査・治療が必要になることもあります
トリコモナス腟炎、クラミジア、淋菌感染症などの性感染症が原因の場合は、本人だけでなくパートナーも感染している可能性があります。自分だけ治療しても、パートナーが未治療のままだと再感染を繰り返す、いわゆるピンポン感染をすることがあるため注意が必要です。
治療後に再検査が必要なケース
治療後に症状が改善しても、原因によっては再検査が必要になることがあります。クラミジアや淋菌感染症では、治療が効いているかの確認や、再感染がないかを確認するために、一定期間をあけて再検査を行うことが推奨されています。また、トリコモナス膣炎についても陰性確認をすることが安心につながります。
一方、細菌性腟症については元々性感染症に数えるものでもなく、症状が治っていれば治療後の再検査での陰性確認は必須ではないとされています。
当院のおりもの検査の流れ・料金プラン
東京検査クリニック五反田院の特徴


東京検査クリニック五反田院は性感染症専門クリニックです。平日は21時・土日も診療を行なっており、忙しい方や検査に行くか迷っていた方、性病検査できるクリニックを探している方などが通いやすいクリニックとなっています。保険証は不要で会社や家庭に通知が行くこともありません。
プライバシーへ配慮した待合や番号呼び出しなど、可能な限りスムーズにクリニックを出られるように配慮がされています。「心配になった時にすぐに立ち寄れるクリニック」として患者様に安心を提供できるクリニックを目指しています。
- 平日21時・土日も診療
- 即日迅速検査/即日治療可能
- 保険証/マイナカード不要で検査可能
- 他院での検査結果あれば処方可能
- 検査結果はWebで確認
おりものに対する検査から治療までの特徴
専門スタッフが丁寧に説明いたします
再来院は不要で検査結果はご自身のスマホから確認できます
診断や症状に応じて治療を行います
検査料金・プラン
| 検査料金・プラン | |
|---|---|
| 細菌性腟症 | 3,400 円 |
| カンジダ | 4,200 円 |
| トリコモナス | 6,400 円 |
| 淋菌・クラミジアチェック (性器) | 7,400 円 |
| 淋菌・クラミジアチェック (性器)【迅速】 | 13,400 円 |
| おりものチェックオプション (他の検査項目に追加する場合) | +3,000 円 |
| 女性器チェック | 21,800 円 |
| パーフェクトチェック | 39,800 円 |
当院は自由診療のクリニックであり、保険証の提示が不要で匿名での検査が可能です。また、診察料(初診料・再診料)は無料ですので、相談だけでもまずはご相談ください。
おりもののにおいが続く場合、細菌性腟症だけでなく、トリコモナス・クラミジア・淋菌などの感染症が関係していることもあります。東京検査クリニック五反田院では、症状や不安に合わせて必要な検査項目をご案内しています。

おりものの臭い・魚臭い原因について
よくある質問
まとめ|おりものが臭い・魚臭いときは、検査で確認しましょう
おりものが臭い・魚臭いと感じる場合、代表的な原因は細菌性腟症です。腟内の乳酸菌が減少し、嫌気性菌が増えることでアミン臭が生じ、魚のようなにおいが目立つことがあります。
ただし、トリコモナス腟炎やクラミジア・淋菌感染症、カンジダ腟炎などでも似た症状が出ることがあります。においだけで原因は断定できないため、症状が続く場合や色・量・痛み・出血を伴う場合は、検査で原因を確認しましょう。
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