女性の性器にできもの・しこりが出来る原因は?ヘルペス・コンジローマ・毛嚢炎との違いを医師が解説

女性の性器にできもの・ぶつぶつができると、「性病ではないか」「パートナーにうつるのではないか」と不安になる方は少なくありません。実際には、性器ヘルペスや尖圭コンジローマ、梅毒などの性感染症が原因になることもあれば、毛嚢炎、かぶれ、粉瘤、バルトリン腺の腫れなど、性病以外の皮膚トラブルが原因になることもあります。
特に、痛みやヒリヒリ感を伴う小さな水ぶくれ、痛みは少ないものの増えてくるイボ状のできもの、剃毛後や脱毛後にできる赤いぶつぶつなどは、原因によって対応が異なります。見た目だけで自己判断するのは難しく、市販薬を使って様子を見ることで、かえって診断や治療が遅れることもあります。
この記事では、女性の性器にできもの・ぶつぶつができる主な原因について、ヘルペス・コンジローマ・毛嚢炎の違いを中心に解説します。性交後に症状が出た方、できものが増えてきた方、痛みやかゆみがある方、パートナーの感染が心配な方は、検査や受診の目安として参考にしてください。

女性の性器にできもの・ぶつぶつが
できる主な原因
| 原因 | 特徴 | 性病との関係 |
|---|---|---|
| 性器ヘルペス | 小さな水ぶくれ、痛み、ヒリヒリ | 性感染症 |
| 尖圭コンジローマ | イボ状・カリフラワー状のできもの | 性感染症 |
| 毛嚢炎 | 毛穴に一致した赤いできもの | 性病ではないことが多い |
| 梅毒 | しこり・潰瘍ができることがある | 性感染症 |
| 粉瘤・ニキビ様のできもの | 皮膚の下のしこり、炎症 | 性病ではないことが多い |
| バルトリン腺嚢胞・膿瘍 | 腟の入口付近の腫れ・痛み | 感染を伴うことがある |
女性の性器にできもの・ぶつぶつができる原因は、性感染症だけではありません。性器ヘルペスや尖圭コンジローマ、梅毒などの性感染症が原因になることもありますが、毛嚢炎、粉瘤、かぶれ、バルトリン腺の腫れなど、皮膚や毛穴のトラブルとして起こることもあります。
特に注意したいのは、「痛みがないから性病ではない」「小さいから大丈夫」とは言い切れないことです。たとえば、性器ヘルペスは痛みやヒリヒリ感を伴うことが多い一方で、尖圭コンジローマは痛みが少なく、気づかないうちにイボ状のできものが増えていくことがあります。また、梅毒では痛みの少ないしこりやただれが出ることがあり、自然に消えたように見えても感染が進行している場合があります。
一方で、剃毛や脱毛、下着のこすれ、蒸れなどをきっかけに、毛穴に炎症が起きて赤いぶつぶつができることもあります。これは毛嚢炎と呼ばれ、性病ではないことも多いですが、見た目だけではヘルペスや他の感染症と区別しにくい場合があります。
ヘルペス・コンジローマ・毛嚢炎の違い

性器ヘルペス|痛み・ヒリヒリ・小さな水ぶくれ
性器ヘルペスでは、外陰部や腟の入口付近に小さな水ぶくれやただれができ、ヒリヒリした痛みやしみる感じを伴うことがあります。初感染では痛みが強く、排尿時にしみる、足の付け根のリンパ節が腫れる、発熱を伴うこともあります。再発では症状が軽く、水ぶくれが目立たない場合もあります。
尖圭コンジローマ|痛みが少ないイボ状のできもの
尖圭コンジローマは、HPV感染によって性器や肛門まわりにイボ状のできものができる病気です。痛みやかゆみが少ないことも多く、最初は小さな突起として気づくことがあります。時間とともに数が増えたり、カリフラワー状に広がったりすることもあるため、痛みがないからといって放置しないことが大切です。
毛嚢炎|毛穴に一致した赤いできもの・ニキビのような腫れ
毛嚢炎は、毛穴に細菌が入り込むことで起こる炎症です。VIO脱毛、自己処理、蒸れ、摩擦などをきっかけに、毛の生えている部分に赤いできものやニキビのような腫れが出ることがあります。軽い痛みや押すと痛い感じを伴うこともありますが、性病ではないケースも多く、症状の場所や経過を見て判断します。
見た目だけで判断できないこともある
性器のできものは、見た目だけでヘルペス・コンジローマ・毛嚢炎を正確に区別できないことがあります。ヘルペスでも水ぶくれがはっきりしない場合や、コンジローマが初期で小さい場合、毛嚢炎と似て見えることもあります。痛みの有無だけで判断せず、性交後に出た症状や再発を繰り返す場合は検査で確認しましょう。

原因と検査・治療薬 陰部のできものやしこりの原因は、性感染症をはじめ、炎症や皮膚トラブル、体調の変化などさまざまです。見た目の変化に気づいても、痛みがなかったり一時的に落ち着い…
当院でよくある性器のできものに
関する相談例
相談例01|性器ヘルペス
20代女性
数日前から陰部に違和感があり、ヒリヒリした痛みが出てきたケースです。最初は小さなぶつぶつのように見え、「ニキビかもしれない」と思って様子を見ていました。しかし、排尿時にしみる感じも出てきたため、不安になって来院されました。
診察では、小さな水ぶくれやただれを伴う所見がありました。性器ヘルペスでは、痛みやヒリヒリ感が先に出て、その後に水ぶくれやただれが目立つことがあります。見た目だけでは毛嚢炎と似ることもありますが、経過や症状を確認し、治療を開始しました。
相談例02|尖圭コンジローマ
30代女性
入浴時に、陰部の小さなできものに気づいたケースです。痛みはありませんでしたが、触ると少しざらざらしていました。最初は肌荒れや剃毛後のトラブルと思っていましたが、数週間で少し増えたように感じ、不安になって来院されました。
診察では、外陰部にイボ状のできものがみられました。尖圭コンジローマはHPV感染によって起こり、痛みが少ないまま進行することがあります。小さいうちは他のできものと区別しにくいため、形や広がり方を確認しながら治療方針を説明しました。
性器のできもの・ぶつぶつで
性病が疑われるケース

性交後からできものが出てきた
性交渉のあとから性器にできものやぶつぶつが出てきた場合、性感染症が関係している可能性があります。すぐに症状が出るとは限らず、数日〜数週間たってから気づくこともあります。痛みが軽い場合でも、性器ヘルペスや尖圭コンジローマなどを否定できないため、経過を見すぎず確認が必要です。
痛み・ヒリヒリ・水ぶくれがある
性器にヒリヒリした痛みやしみる感じがあり、小さな水ぶくれやただれを伴う場合は、性器ヘルペスが疑われます。初期には違和感や痛みだけで、水ぶくれがはっきり見えないこともあります。排尿時にしみる、歩くと痛い、触れると強く痛む場合は、早めに診察を受けることが大切です。
イボのようなできものが増えている
痛みが少ないイボ状のできものが増えている場合、尖圭コンジローマの可能性があります。最初は小さな突起として気づき、時間とともに数が増えたり、表面がざらざらしたりすることがあります。痛みやかゆみが少ないため放置されやすいですが、自然に判断せず、形や広がり方を確認することが重要です。
しこり・ただれ・潰瘍がある
性器にしこり、ただれ、傷のような潰瘍がある場合は、性感染症を含めた確認が必要です。梅毒では痛みの少ないしこりや潰瘍が出ることがあり、ヘルペスでは痛みを伴うただれになることがあります。見た目だけでは区別が難しいため、症状が軽くても検査で原因を確認することが大切です。
パートナーに症状や性病の診断がある
パートナーに性器の症状がある、またはクラミジア・淋菌・梅毒・ヘルペスなどの診断を受けた場合は、自分に症状がなくても感染している可能性があります。性感染症は無症状のまま進むこともあり、できものが出てから気づくケースもあります。再感染を防ぐためにも、早めの検査と必要に応じた治療が大切です。
性器のできもの・ぶつぶつで
考えられる性病
| 考えられる性病 | 検査方法 | 結果判明期間の目安 | 治療法 |
|---|---|---|---|
| 性器ヘルペス | 視診/抗原迅速検査 | 即日 | 抗ヘルペスウイルス薬 |
| 尖圭コンジローマ | 視診 | 即日 | 外用薬、凍結療法、電気焼灼、レーザー、切除 |
| 梅毒 | 血液検査 | 即日/1~2日 | ペニシリン系抗菌薬 |
性器ヘルペス
性器ヘルペスは、ヒリヒリした痛みやしみる感じ、小さな水ぶくれ、ただれが特徴です。初感染では痛みが強く、排尿時にしみることもあります。再発では症状が軽く、水ぶくれが目立たない場合もあるため、経過と症状をあわせて判断します。

原因・感染経路・検査・治療 性器ヘルペスは男女どちらにもみられるウイルス感染で、性行為をきっかけに広がることが多いとされています。症状がほとんど出ないまま続くこともあり、「いつ感染した…
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマは、HPV感染によって性器や肛門まわりにイボ状のできものができる病気です。痛みやかゆみが少ないことも多く、最初は小さな突起として気づくことがあります。時間とともに数が増える場合もあります。

梅毒
梅毒では、初期に性器や口、肛門まわりに痛みの少ないしこりや潰瘍ができることがあります。症状が自然に消えることもありますが、治ったわけではありません。放置すると進行することがあるため、血液検査で確認することが重要です。

淋菌・クラミジアなどを合併していることもある
性器のできもの自体はヘルペスや梅毒などが原因でも、同時に淋菌やクラミジアに感染していることがあります。おりものの変化、排尿時の違和感、下腹部痛などを伴う場合は注意が必要です。できものだけでなく、性感染症全体を確認する検査が大切です。
性病ではない
性器のできもの・ぶつぶつの原因
毛嚢炎

毛嚢炎は、毛穴の奥にある毛包に炎症が起こり、赤いぶつぶつやニキビのような膿をもったできものが生じる状態です。陰部では、自己処理による剃毛、下着やナプキンによる摩擦、汗や蒸れなどをきっかけに起こることがあります。
軽い毛嚢炎であれば、清潔を保ち、刺激や摩擦を避けることで数日〜1週間程度で自然に改善することがあります。一方で、赤みや痛みが強くなる、膿が増える、場合は、炎症が深くなって「せつ」や膿瘍に近い状態になることがあります。陰部のできものが長引く場合は、性病を含めた他の病気との鑑別が大切です。
治療では、まず患部を強くこすらず清潔に保ち、剃毛や自己処理、締め付けの強い下着などの刺激を避けます。症状が軽い場合は自然に改善することもありますが、赤み・痛み・膿が目立つ場合には、外用抗菌薬や抗菌洗浄剤を使用することがあります。
粉瘤

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に角質や皮脂のような老廃物がたまることで生じる良性のできものです。見た目はしこりや丸いふくらみとして触れることが多く、中央に黒い点のような開口部が見える場合もあります。
小さいうちは痛みがなく、しこりだけが残ることもありますが、袋の中に内容物がたまると徐々に大きくなることがあります。細菌感染や炎症を起こすと、赤み・腫れ・痛みが強くなり、押すと嫌なにおいのする内容物が出ることもあります。炎症が強い場合は、急に大きく腫れて膿がたまり、歩行時や下着が当たるだけでも痛みを感じることがあります。
炎症がない粉瘤では、根本的には袋ごと取り除く手術が必要です。内容物だけを出しても袋が残ると再発することがあります。赤く腫れて痛みが強い場合は、まず抗菌薬や切開排膿で炎症を落ち着かせ、その後に必要に応じて摘出を検討します。
かぶれ・接触皮膚炎

かぶれ・接触皮膚炎は、皮膚に合わない刺激物やアレルギーの原因物質が触れることで、赤み・かゆみ・ヒリヒリ感・ぶつぶつなどが出る状態です。陰部では、ナプキン、おりものシート、洗浄剤、ボディソープ、コンドーム、潤滑剤などがきっかけになることがあります。
原因となる刺激を避けることで、軽いかぶれは数日で改善することがあります。ただし、かゆみで掻いてしまうと皮膚のバリアがさらに壊れ、悪化することがあります。ナプキンやおりものシートを使うたびに悪化する、特定の洗浄剤や下着で繰り返すなど、原因が生活習慣の中に隠れていることもあります。
治療では、まず原因になっている可能性のあるものを中止し、陰部を強く洗いすぎないことが重要です。低刺激の洗浄にとどめ、通気性のよい下着を選び、ナプキンやおりものシートはこまめに交換します。赤みやかゆみが強い場合には、炎症を抑える外用薬を短期間使用することがあります。
バルトリン腺嚢胞・バルトリン腺膿瘍

バルトリン腺は、腟の入口付近の左右にある分泌腺で、腟のうるおいに関わる分泌液を出しています。この腺の出口が何らかの原因で詰まると、分泌液がたまって袋状に腫れ、しこりのように触れることがあります。これをバルトリン腺嚢胞といいます。小さいうちは痛みが少なく、片側だけの腫れや違和感、下着が当たる感じとして気づくことがあります。
一方で、たまった液体に細菌感染が起こると、赤く腫れて強い痛みを伴うバルトリン腺膿瘍になることがあります。歩く、座る、自転車に乗る、性交時に痛むなど、日常生活で症状が強くなることもあります。腫れが大きくなると、熱感やズキズキした痛みを伴います。
自己判断で潰したり、市販薬だけで様子を見たりすると、悪化や再発につながることがあります。腫れや痛みが続く場合、繰り返す場合、急に大きくなった場合は、婦人科で診察を受け、必要に応じて検査や処置を行うことが大切です。
写真検索だけで判断するのは危険です
写真検索だけで性器のできもの・ぶつぶつを判断するのは危険です。初期の性器ヘルペスは小さな赤みやヒリヒリ感だけのことがあり、尖圭コンジローマも初期は目立たない小さなイボとして始まるため、写真だけでは見分けにくい場合があります。一方で、毛嚢炎やかぶれ・接触皮膚炎でも赤みや腫れ、ぶつぶつが出るため、見た目が性病に似て見えることがあります。
また、自己判断で市販薬や手持ちの薬を使うと、一時的に症状が隠れてしまい、正確な診断や必要な検査が遅れることがあります。できものが続く、増える、痛み・かゆみがある、性交後に気づいた場合は、写真だけで決めつけず、検査や診察で原因を確認することが大切です。
できものに対する検査を受けた方がよいタイミング
以下のような場合は、自己判断せず検査・診察を受ける目安になります。
- できものが数日たっても改善しない
- できものが大きくなっている
- 赤み・腫れ・熱感がある
- 痛み・ヒリヒリ感・かゆみを伴う
- 水ぶくれ、ただれ、潰瘍のようになっている
- イボのような盛り上がりが増えている
- 膿が出る、悪臭のある内容物が出る
- 下着や歩行でこすれて痛い
- 性交後からできものに気づいた
- パートナーに症状がある、または性病を指摘された
- おりものの変化、不正出血、排尿時痛を伴う
- 同じ場所に繰り返しできる
- 市販薬を使っても改善しない
特に、痛みのある水ぶくれ・ただれは性器ヘルペス、痛みの少ないイボ状のできものは尖圭コンジローマ、毛穴に一致した赤い腫れは毛嚢炎、しこり状で徐々に大きくなるものは粉瘤などが疑われます。見た目だけで判断が難しいことも多いため、症状が続く場合は検査で原因を確認することが大切です。
当院での性器のできものに関する
検査の流れ・料金プラン
東京検査クリニック五反田院の特徴


東京検査クリニック五反田院は性感染症専門クリニックです。平日は21時・土日も診療を行なっており、忙しい方や検査に行くか迷っていた方、自分の症状について相談したい方などが通いやすいクリニックとなっています。保険証は不要で、受診した事が会社や家庭に通知が行くことはありません。
プライバシーへ配慮した待合や番号呼び出しなど、可能な限りスムーズにクリニックを出られるように配慮がされています。「心配になった時にすぐに立ち寄れるクリニック」として患者様に安心を提供できるクリニックを目指しています。
- 五反田駅徒歩2分
- 平日21時・土日も診療
- 検査結果はWebで確認
- 即日迅速検査/即日治療可能
- 保険証/マイナカード不要で検査可能
- 他院での検査結果あれば処方可能
性器のできものに対する検査から治療までの特徴
専門スタッフが丁寧に説明いたします
再来院は不要で検査結果はご自身のスマホから確認できます
診断や症状に応じて治療を行います
検査料金・プラン
| 検査料金・プラン | |
|---|---|
| 性器ヘルペス | 4,200 円 |
| コンジローマ | 4,200 円 |
| 梅毒 | 4,200 円 |
| 梅毒【迅速】 | 7,200 円 |
| 淋菌・クラミジアチェック (性器) | 7,400 円 |
| 淋菌・クラミジアチェック (性器)【迅速】 | 13,400 円 |
| 女性器チェック | 21,800 円 |
当院は自由診療のクリニックであり、保険証の提示が不要で匿名での検査が可能です。また、診察料(初診料・再診料)は無料ですので、相談だけでもまずはご相談ください。
陰部のできものが中々治らない場合、毛嚢炎や接触性皮膚炎のような様子を見たり生活習慣の改善で軽快する疾患ではなく、性感染症が関係していることもあります。東京検査クリニック五反田院では、症状や不安に合わせて必要な検査項目をご案内しています。

性器のできものに関するよくある質問
まとめ|女性の性器のできもの・ぶつぶつは、原因を確認してから対応しましょう
女性の性器のできもの・ぶつぶつは、性器ヘルペスや尖圭コンジローマなどの性病だけでなく、毛嚢炎、粉瘤、かぶれ、バルトリン腺嚢胞などでも起こります。見た目だけで原因を判断するのは難しく、自己判断で潰したり市販薬を使うと悪化することもあります。痛み・かゆみ・水ぶくれ・イボ状の変化・腫れが続く場合は、検査で原因を確認してから適切に対応しましょう。
記事監修:島田航 泌尿器科専門医
2018年東京科学大学(旧東京医科歯科大学)医学部を卒業後、東京科学大学、JAとりで総合医療センター、土浦協同病院、神栖済生会病院にて泌尿器科を歴任。性感染症外来・泌尿器科外来に従事。
所属学会:日本泌尿器科学会/日本生殖医学会/日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会/日本産業衛生学会
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