【女性】夜だけ陰部がかゆい時に考えられる5つの原因と性病の可能性

日中は気にならないのに、夜になるとかゆくなる——。
「乾燥や蒸れかな?」と様子を見る方も多い症状です。
実際、夜だけのかゆみは生活習慣や環境が原因のことも多い一方で、カンジダなどの感染症が隠れているケースもあります。
- 入浴後に強くなる
- 布団に入るとかゆい
- 何日も続いている
このような場合は、原因を見極めることが大切です。

夜だけかゆくなる主な5つの原因(性病以外)

夜だけのかゆみは、以下のような要因で起こることがよくあります。また、1つの原因ではなく複数が関係して起こります。
■ 蒸れ(通気性の低下)
陰部は下着や衣類で覆われている時間が長く、汗やおりもの、皮脂などで蒸れやすい部位です。日中はあまり気にならなくても、夜に布団に入って体温が上がると湿気がこもり、皮膚が刺激を受けてかゆみが強くなることがあります。締め付けの強い下着やストッキング、通気性の悪い素材も蒸れを悪化させる原因になります。
■ 入浴・温熱による血流増加
入浴後や布団に入った後は体が温まり、陰部周辺の血流が増えます。血流がよくなること自体は自然な反応ですが、皮膚に軽い炎症や刺激がある場合、温まることでかゆみを感じやすくなることがあります。特に長風呂、熱いお湯、サウナ、電気毛布などは、皮膚の乾燥や刺激を強め、夜間のかゆみにつながる場合があります。
■ 石鹸や洗いすぎによる刺激
陰部を清潔に保とうとして、石鹸やボディソープで強く洗いすぎると、皮膚や粘膜を守る皮脂・常在菌のバランスが乱れることがあります。その結果、バリア機能が低下し、ヒリヒリ感やかゆみが出やすくなります。特に香料入りの洗浄剤、デリケートゾーン用シート、頻回の洗浄は刺激になることがあり、夜に温まったタイミングでかゆみが目立つこともあります。
■ 乾燥(バリア機能低下)
陰部の皮膚や粘膜が乾燥すると、外部からの刺激に弱くなり、かゆみを感じやすくなります。洗いすぎ、加齢、ホルモン変化、入浴後の乾燥、下着との摩擦などがきっかけになることがあります。日中は軽い違和感程度でも、夜に布団の中で体が温まると、乾燥によるチクチクしたかゆみが強く感じられる場合があります。
■ 下着・ナプキン・おりものシートの刺激
下着の縫い目やレース、化学繊維、ナプキンやおりものシートの素材・粘着部分が皮膚に触れることで、かぶれやかゆみが起こることがあります。長時間同じものを使い続けると、蒸れや摩擦も加わり、刺激が強くなります。日中に受けた刺激が夜になって目立ち、布団の中で温まることでかゆみを自覚しやすくなるケースもあります。
これ以外にも、ストレスが原因で自律神経が乱れると、「ヒスタミン」というかゆみに関係する成分が過剰に分泌され、かゆみが強くなる可能性が高いです。
夜だけかゆくても性病の可能性はある?
「夜だけだから大丈夫」とは言い切れません。
以下のような感染症では、軽いかゆみから始まることがあります。
■ カンジダ膣炎
カンジダは、腟内にもともと存在する真菌が増えすぎることで起こります。強いかゆみ、ヒリヒリ感、赤み、腫れ、白くポロポロしたおりものが特徴です。夜だけかゆいと感じる場合でも、入浴後や布団の中で体が温まることで、もともとある炎症や刺激が強く自覚されている可能性があります。抗菌薬の使用後、疲れ、ストレス、睡眠不足、免疫低下などをきっかけに悪化することがあります。
- 強いかゆみ(夜に悪化しやすい)
- 白いポロポロしたおりもの
- 外陰部の赤み

症状・原因・検査と治療 カンジダは、日本で女性を中心に非常に多く見られる性感染症の一つです。症状が軽い、または無症状のまま経過することも多く、気づかないうちに悪化したり、パートナー…
■ 膣トリコモナス
トリコモナスは、主に性行為で感染する原虫による性感染症です。陰部のかゆみや灼熱感に加えて、黄緑色のおりもの、泡状のおりもの、強いにおい、排尿時の違和感などを伴うことがあります。夜だけかゆいように感じても、日中は意識がそれていて、入浴後や就寝時に症状を強く感じているケースもあります。自然に治ることは少なく、放置するとパートナー間で感染を繰り返す可能性があります。
- 泡状・悪臭のあるおりもの
- かゆみ・ヒリヒリ感

検査・治療・感染経路・治療 トリコモナス症は、クラミジアや淋菌と同じく尿道炎の原因となる性感染症の一つです。性器同士の接触で感染し、女性では腟炎、男性では尿道の違和感などを引き起こしま…
クラミジア・淋菌
淋菌やクラミジアは、女性では症状が軽い、または無症状のことも多い性感染症です。陰部のかゆみだけでなく、おりものの増加、不正出血、下腹部痛、排尿時の痛み、性交時痛などを伴う場合があります。夜だけかゆいと感じる場合でも、感染による炎症が背景にある可能性は否定できません。特に新しいパートナー、避妊具なしの性行為、パートナーの感染がある場合は、早めの検査が大切です。
- おりものの変化
- 軽い違和感や下腹部痛


当院でよくあるパターン
カンジダ(20代女性)
- 仕事終わりの夜になると、陰部のかゆみが強くなることに気づいた
- 日中は気にならないのに、入浴後や就寝前になるとムズムズが増し、つい掻いてしまう状態が続いていた
- 数日前からおりものが白くポロポロした変化もあり、不安になって受診
- 検査の結果、カンジダと診断
- 抗真菌薬の膣錠と外用薬を開始すると、数日でかゆみは軽快
- ストレスや疲労、蒸れなどがきっかけで発症しやすいことを説明され、再発予防の生活指導も受けた

夜かゆいだけだったから最初は放っておきました…
トリコモナス(30代女性)
- 最近、夜になると陰部のかゆみや違和感が強くなることに悩んでいた
- 特に就寝時に症状が気になり、眠りにくい日が続いていた
- 加えて、おりものが黄緑色っぽく泡立つような変化があり、においも気になるように
- 市販薬では改善せず受診したところ、トリコモナス感染が判明
- 内服薬による治療と同時に、パートナーの検査・治療も必要と説明を受けた
- 治療後は症状が消失し、「夜だけだから軽いものだと思っていた」と振り返っていた



おりものも変化してきて不安でした
陰部のかゆみという症状から考える原因の見分け方
おおまかな目安として、以下のように考えられます。
- 夜だけ・軽いかゆみ → 蒸れ・乾燥
- 入浴後に悪化 → 血流増加・刺激
- 白いおりもの+強いかゆみ → カンジダ
- 泡状・臭い強い → トリコモナス
- 下腹部痛・おりもの変化 → クラミジアなど
ただし、見た目や症状だけでの判断は難しいため、
不安があれば検査で確認するのが確実です。


原因・対処法 陰部(性器)のかゆみの原因は、感染症かかぶれです。 なかなか人に相談しにくい症状であるデリケートゾーン(陰部)のかゆみ。そこまで気にならない軽い症状で治まる方…
陰部のかゆみを放置しておくリスク
まずは性病以外の原因、つまり生活習慣に意識を向けて様子を見てください。症状が改善しない場合、「夜だけだから」と放置すると、以下のリスクが考えられます。
■ 症状の悪化
陰部のかゆみを放置すると、炎症が広がって赤み・腫れ・ヒリヒリ感が強くなることがあります。かゆくて掻いてしまうと皮膚に小さな傷ができ、さらに刺激を受けやすくなったり、細菌が入り込んでただれや痛みにつながる場合もあります。
■ 再発・慢性化
一時的にかゆみが落ち着いても、原因が残っていると再び症状を繰り返すことがあります。カンジダやかぶれ、乾燥、洗いすぎなどは、生活習慣や皮膚のバリア低下が続くと慢性化しやすく、治ったと思っても夜になるとかゆみが出る状態が続くことがあります。
■ パートナーへの感染
かゆみの原因がトリコモナス、クラミジア、淋菌などの性感染症だった場合、症状が軽くても性行為でパートナーに感染させる可能性があります。自分だけ治療しても、相手が感染したままだと再感染を繰り返すことがあるため、検査と必要に応じた同時治療が大切です。
受診・検査が必要なタイミング
以下に当てはまる場合は、受診・検査をおすすめします。
- 2〜3日以上続く
- かゆみが強くなってきた
- おりものの色や臭いが変わった
- 性行為後に症状が出た
- 市販薬で改善しない
「軽そうでも続く」場合は、一度チェックしておくと安心です。
夜に陰部がかゆい時に当院で可能な検査と特徴
東京検査クリニックでは、特に夜に強い陰部のかゆみに対して以下の対応が可能です。
- カンジダ・トリコモナス検査及び治療
- クラミジア・淋菌検査及び治療
- 必要に応じた追加検査
さらに、
- 匿名での検査可能
- 即日結果対応(内容による)
- 13-21時まで対応
- Webで結果確認可能
- 五反田駅徒歩2分
といった仕事をしている女性にも利用しやすいクリニックとなっています。


陰部が夜だけ痒い原因のまとめ
夜だけのかゆみは、蒸れや乾燥などの軽い原因も多い一方で、感染症が隠れていることもあります。
不安な方は、お気軽に当院にご相談ください。
▪️参考文献
1)Centers for Disease Control and Prevention. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021: Vulvovaginal Candidiasis. CDC. 2021.
2)Centers for Disease Control and Prevention. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021: Vulvovaginal. CDC. 2021.
3)American College of Obstetricians and Gynecologists. Vaginitis. ACOG Patient FAQ.
4)American College of Obstetricians and Gynecologists. Vaginitis in Nonpregnant Patients: ACOG Practice Bulletin, Number 215. Obstetrics & Gynecology. 2020;135(1):e1-e17.




