HIVの感染確率・検査・治療

HIVは男女どちらにも起こり得るウイルス感染で、性行為をきっかけに広がることが多いとされています。初期は風邪のような軽い症状だけで終わることもあり、自分では気づかないまま長く無症状で進むケースも珍しくありません。

ここでは、HIVの感染確率や感染経路、検査方法、料金の目安について詳しく解説します。不安がある方は、正しい知識を得るための参考にしてください。

検査料金
HIV抗原・抗体検査4,200
HIV抗原・抗体検査【迅速】7,200
スタンダードチェック21,800
目次

HIVとは

HIVとはヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus)のことで、HIVが性行為などによりCD4陽性Tリンパ球という免疫細胞に感染し、これらを破壊することで免疫力の低下を起こし、AIDS(後天性免疫不全症候群)を発症させてしまうウイルスの名前です。

HIVに対しては、現在でも誤解や不安を抱いている方が少なくありません。しかし現在では、抗HIV薬による治療の進歩によりウイルスの増殖を抑えることが可能となっており、適切な治療を継続することでエイズの発症を防ぎ、健康な方とほぼ変わらない生活を送ることができます。

HIV検査は主に、第4世代抗原抗体検査(CLEIA法またはイムノクロマト法)HIV-1 RNA定量検査によって行われます。第4世代検査ではHIV抗体とp24抗原を同時に検出できるため、比較的早期の感染診断に有用です。さらに、感染直後などより早期の診断が必要と考えられる場合には、HIV-1 RNA定量検査を併用することがあります。

HIVとAIDS(エイズ)の違い

HIVとAIDS(エイズ)はしばしば同じものとして認識されがちですが、HIVに感染することとエイズを発症することは別の段階の状態を指します。HIVに感染しても、すぐにエイズを発症するわけではありません。

HIV感染症は、長い無症状期間を伴う慢性感染症です。エイズを発症するまでの期間には個人差があり、感染から数年で発症する方もいれば、10年以上経過しても発症しないケースもあります。

エイズを発症すると免疫機能が著しく低下し、本来であれば健康な人では発症しにくい感染症にかかる「日和見感染症」や、特定の悪性腫瘍などを引き起こすことがあります。これらは重篤な状態につながる可能性があります。

しかし現在では治療が大きく進歩しており、HIV感染が判明した後に適切な抗HIV治療を継続することで、エイズの発症を抑えながら通常に近い生活を送ることが可能とされています。

AIDS指定疾患(23疾患)

厚生労働省はエイズの診断基準として23の疾患を指定しており、23のうち1つでも発病した時点でエイズと診断されます。

  • カンジダ症(食道、気管、気管支、肺)
  • クリプトコッカス症(肺以外)
  • コクシジオイデス症
    • 全身に播種したもの
    • 肺、頚部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの
  • ヒストプラズマ症
    • 全身に播種したもの
    • 肺、頚部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの
  • ニューモシスティス肺炎
  • トキソプラズマ脳症(生後1か月以後)
  • クリプトスポリジウム症(1か月以上続く下痢を伴ったもの)
  • イソスポラ症(1か月以上続く下痢を伴ったもの)
  • 化膿性細菌感染症(13歳未満で、ヘモフィルス、連鎖球菌等の化膿性細菌により以下のいずれかが2年以内に、2つ以上多発あるいは繰り返して起こったもの)
    • 敗血症
    • 肺炎
    • 髄膜炎
    • 骨関節炎
    • 中耳・皮膚粘膜以外の部位や深在臓器の膿瘍
  • サルモネラ菌血症(再発を繰り返すもので、チフス菌によるものを除く)
  • 活動性結核(肺結核又は肺外結核)
  • 非結核性抗酸菌症
    • 全身に播種したもの
    • 肺、皮膚、頚部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの
  • サイトメガロウイルス感染症(生後1か月以後で、肝、脾、リンパ節以外)
  • 単純ヘルペスウイルス感染症
    • 1か月以上持続する粘膜、皮膚の潰瘍を呈するもの
    • 生後1か月以後で気管支炎、肺炎、食道炎を併発するもの
  • 進行性多巣性白質脳症
  • カポジ肉腫
  • 原発性脳リンパ腫
  • 非ホジキンリンパ腫
  • 浸潤性子宮頚癌
  • 反復性肺炎
  • リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成:LIP/PLH complex(13歳未満)
  • HIV脳症(認知症又は亜急性脳炎)
  • HIV消耗性症候群(全身衰弱又はスリム病)

参考:後天性免疫不全症候群|厚生労働省

HIVの感染経路

HIVは、感染者の体液にウイルスが含まれている場合に、その体液が粘膜や傷口に触れることで広がります。日常生活の接触では感染せず、うつるには特定の条件が必要とされています。

性行為での接触が多く、精液や膣分泌液、直腸分泌液にウイルスが含まれることがあるため、コンドームを使用しない性交では感染のリスクが高まります。また、血液が直接体内に入る場面や、妊娠・出産・授乳の際に母子感染が起こることがあります。

日本では毎年厚生労働省と国立感染症研究所がデータを公表しています。

日本国内のHIV感染の特徴としては、
・性的感染が9割
・血液感染(輸血)は現在ほぼ起こらない
 → 献血スクリーニングがあるため
・母子感染は治療で1%未満まで低下

ということが挙げられます。

社会環境の整備により、血液感染や母子感染は減らす事ができましたが、それにより性的感染の割合は増加しています。

主な感染経路は以下になります。

<主な感染の原因>
  • 性行為による粘膜の接触(膣性交・肛門性交・口腔性交)
  • 精液や膣分泌液が粘膜に触れる
  • 血液を介した感染(注射器の共有、針刺し事故など)
  • HIV陽性の母親からの母子感染(妊娠・出産・授乳)
  • HIV陽性者の血液が傷口に入る状況

HIVは感染していた場合、人生に大きな影響を及ぼします。不安が続くときは、早めに確認しておくと安心です。

HIVの感染確率

HIVに感染する可能性のある行為とその感染率は、おおよそ以下の通りだといわれています。

暴露経路(感染経路)感染率(1回あたり)
HIVに汚染された血液の輸血90%
肛門内への精液暴露1.38%
静注薬物(ドラッグ)使用時の注射針共有0.67%
母子感染
※適切な母子感染対策を行った場合
0.5%未満
針刺し事故0.3%
膣内への精液暴露0.1%

コンドームを使用しない性行為(膣性交やアナルセックス)によるHIV感染の確率は、一般的に1%前後と推定されています。なかでもアナルセックスは膣性交と比べて感染リスクがやや高いとされており、日本におけるHIV感染者数も女性より男性の方が多い傾向があります。

ただし、これらの数値はあくまで平均的な目安であり、実際の感染リスクはさまざまな要因によって変化します。厚生労働省の「エイズ対策政策研究事業」の研究班が運営する「HIV検査相談マップ」でも、コンドームの使用状況や他の性感染症の有無、パートナーのウイルス量などによって感染確率が変わる可能性があると指摘されています。

感染確率は低いものの、性的接触による感染が主流な現在もHIVを侮ることは出来ません。また、他の性病に感染しているとHIVにも感染する確率が上がる事が厚労省から公表されています。

“1回のコンドームなしのセックスでも感染した人はいるため、感染の確率はあくまでも目安となります。また、他の性感染症(梅毒、淋病、クラミジアなど)に感染していると、粘膜に炎症を起こしやすくなり、感染の確率がさらに数倍増加します。”

引用:HIV検査相談マップ

HIVの検査方法

HIVは採血検査で診断されます。

採血検査で診断されます。主な検査に抗HIV抗体検査、ウエスタンブロット法、RT-PCR法などがあり、まずは感染のスクリーニングとしてHIV抗原・抗体を測定し、陽性の場合にウイルス定量検査を行います。

当院では、「HIV抗原・抗体検査」「HIV-1 RNA定量」の2種類の検査が可能です。また、その日に結果の判明する即日迅速検査も対応しています。

血液検査(HIV抗原・抗体検査)

HIVの血液検査(HIV抗原・抗体検査)は、感染の有無を調べる基本的な検査です。現在主流の第4世代検査では、HIVに対する抗体だけでなく、ウイルスの一部であるp24抗原も同時に測定するため、比較的早期から感染を検出できます。感染機会から約2~4週間で陽性化する可能性があり、4~6週間以降で信頼性が高まります。最終確認としては3か月後の再検査が推奨されます。

HIV-RNA定量検査

体内にどれくらいウイルスが存在しているかを直接測定する検査です。抗原・抗体検査が「体がウイルスに反応した証拠を探す検査」だとすれば、ウイルス定量検査は「実際にウイルスそのものを数える検査」に例えられます。そのため、より早期(感染後約1~2週間)から検出可能ですが、主に感染確定後の治療効果判定や経過観察に用いられます。

<迅速検査>

院内でスクリーニングとしての当日迅速検査を行います。検査結果は最短20分でご案内可能です。陽性の場合は偽陽性の可能性もあるため外注検査にて確定診断をつけます。陰性の場合は真に陰性と判断できます。性感染症を専門に扱うクリニックとして、「検査の精度」「結果の速さ」「正確な情報提供」を徹底しています。

HIVの治療について

HIVに感染した場合、現在の治療の基本は抗HIV薬を組み合わせて内服する抗レトロウイルス療法(ART)です。複数の薬剤を用いることでウイルスの増殖を強力に抑え、免疫機能の低下を防ぎます。現在は1日1回1錠で治療できる薬も多く、治療の負担は大きく軽減されています。適切に治療を継続すれば、HIV感染者でも健康な人とほぼ同じ寿命が期待できるとされています。

HIV治療の目的は、体内のウイルス量(HIV RNA)を可能な限り低く抑え、免疫機能を保つことです。ウイルス量が低い状態を維持することで、エイズ(AIDS)への進行を防ぎ、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。また、定期的な血液検査によりウイルス量や免疫細胞(CD4数)を確認しながら治療を継続します。

U=U(Undetectable = Untransmittable)

近年重要な概念として知られているのがUndetectable = Untransmittable(検出できない = うつさない)です。これは、抗HIV治療を継続して血液中のウイルス量が「検出限界未満(Undetectable)」の状態を維持している場合、性行為によって他者へHIVが感染することはないという考え方です。治療を継続することは、自分の健康を守るだけでなく、パートナーへの感染予防にもつながります。

PrEP・PEPについて

PrEP(曝露前予防)とPEP(曝露後予防)は、いずれもHIV感染を防ぐための予防的内服治療です。HIVは性的接触や血液を介して感染しますが、近年は抗HIV薬を適切に用いることで高い予防効果が得られるようになりました。

  • 感染の前にあらかじめ内服するお薬 → PrEP
  • 感染の可能性があった後に緊急的に開始する → PEP

PrEP(曝露前予防)

PrEPは、HIVに感染していない方が、あらかじめ抗HIV薬を内服することで感染リスクを大幅に下げる予防法です。主に性的接触による感染リスクが高い方が対象となります。毎日内服する方法が基本で、正しく継続した場合、予防効果は非常に高いとされています。ただし、HIV以外の性感染症は防げないため、コンドームの併用や定期的な検査が必要です。開始前にはHIV陰性の確認が必須となります。

PEP(曝露後予防)

PEPは、HIVに感染した可能性がある出来事の後、できるだけ早く抗HIV薬を開始し、感染成立を防ぐ方法です。性交渉や針刺し事故などが対象となります。原則として曝露から72時間以内に開始し、28日間継続して内服します。開始が早いほど効果が高いとされるため、迅速な受診が重要です。治療中および終了後には、HIV検査を含むフォローアップが行われます。

HIVの検査料金

検査料金
HIV抗原・抗体検査4,200
HIV抗原・抗体検査【迅速】7,200
HIV-RNA定量12,800
血液チェック7,400
血液チェック【迅速】18,000
ベーシックチェック12,800
スタンダードチェック21,800
パーフェクトチェック39,800

HIVは自覚症状だけでは判断できないため、血液検査で確認する必要があります。性行為による感染が心配な方や、初めて検査を受ける方にも選びやすいプランがそろっています。

HIV陽性の方は、迅速に専門高度医療機関へご紹介致します。

東京検査クリニックのポイント

01 保険証不要匿名検査が可能

02 JR五反田駅徒歩2分の好立地

03 検査後そのまま治療が可能

HIVに関する
よくあるご質問

Q. HIV陽性になったあとの生活はどう変わりますか?

HIV陽性でも、抗レトロウイルス療法(ART)を続ければ、多くの人がほぼ普通の生活を送れるとされています。

定期的な採血や通院、毎日の内服が生活に加わりますが、仕事や恋愛、妊娠・出産を含め、将来の選択肢は大きく残ります。ウイルス量が検出限界未満の状態を保てば、性行為で相手に感染させないとされており、パートナーとの関係も築きやすくなります。

Q. 検査前の飲酒・薬・食事は影響しますか?

HIVの抗原・抗体検査は、前日の食事や当日の食事の有無にほとんど影響しないとされています。

軽い飲酒も結果に大きく関わりませんが、ふらつきや脱水を避けるため、検査直前の深酒は控えたほうが安心です。普段飲んでいる薬も、原則として検査結果に影響しないとされていますが、心配な場合は事前に医師や看護師へ伝えておくとよいでしょう。

Q. 陰性だったけれど不安が残ります。いつ再検査すべき?

感染の機会から時間が短い場合、検査が陰性でも「ウインドウ期」にあたり、あとから陽性に変わる可能性があります。

第4世代の抗原抗体検査は、感染から3〜4週間で多くが検出されるとされていますが、早期検査で陰性だった場合は、3ヶ月後に再検査を行うと安心しやすくなります。

Q. HIVはどれくらいの期間で検査に反映されますか?

HIVは検査の種類によって、見つかるまでの期間が異なります。

ウイルスの遺伝子を直接調べる核酸増幅検査は、平均して感染後10〜11日ほどで検出可能です。一方、第4世代のHIV抗原抗体検査は、3〜4週間ほどで多くの感染が分かります。抗体のみを測る古いタイプの検査では、6〜8週間ほどかかる場合もあります。

Q. HIVは日常生活でうつりますか?

HIVは、握手やハグ、会話、同じ部屋で過ごすこと、トイレやお風呂の共有といった日常的な接触では感染しないとされています。

食器やタオルの共用、プール、蚊などの虫刺されが原因で感染した例も報告されていません。感染のリスクがあるのは、性行為での粘膜接触や血液が直接体内に入る状況、妊娠・出産・授乳時の母子感染など、限られた経路です。日常生活を共にするだけでうつる心配はほとんどありません。

Q. HIVは治療で治りますか?

現在の医学では、HIVを体から完全に消す「完治」の方法は確立されていません。

ただし、複数の抗HIV薬を組み合わせる抗レトロウイルス療法(ART)を続けることで、血液中のウイルス量を検出限界未満まで下げ、免疫力を保つことが可能です。この状態を長く維持できれば、HIVのない人と近い寿命が期待でき、性行為でパートナーに感染させないと報告されています。

MESSAGE

当院からのメッセージ

ご不安やお悩みにしっかりと寄り添い、
心からご満足いただける医療サービスを。

当院では、性病の検査・治療を人目を気にせず受けられるよう、プライバシーに配慮した環境を整えております。感染症は周囲に相談しづらく、お一人で不安を抱えてしまう方も少なくありません。私たちは、そうしたお悩みに真摯に向き合い、患者様が通いやすいスムーズな診療体制を構築しています。
不安や疑問に丁寧に寄り添い、受診してよかったと感じていただける医療サービスの提供を目指しております。どんな些細なことでも、どうぞ遠慮なくご相談ください。 

東京検査クリニック 五反田院

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案内①

① JR五反田駅の改札を出たら東口方面へ

案内②

② 東口から外へ出て右方向へ向かいます

案内③

③ 写真の歩道橋を渡り反対の道路へ

案内④

④ 歩道橋を降りて信号を渡ります

案内⑤

⑤ここから真っ直ぐ歩きます(1分)

案内⑥

⑥ 大阪王将のあるビルの6階です

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